2013年8月5日月曜日
大統領の料理人
今日は、仕事の合間に、こちらの試写会に行ってきました。
1988年から2年間、エリゼ宮にて、
ミッテラン大統領おつきのシェフを務めた
実在の女性料理人ダニエル・デルプシュの物語。
詳しい内容はホームページに出ているので、そちらを見ていただくとして。
http://daitouryo-chef.gaga.ne.jp
初めてエリゼ宮の厨房に入り、器具類の説明を受けるシーン、
以前に観た、ジャン・レノ主演の映画
「シェフ!〜三ツ星レストランの舞台裏へようこそ〜」と同様、
この映画でも、パコジェットやガストバックなど最新機器を一蹴する。
(しかし、ガストロバックってそんな頃からエリゼ宮にあったんですかね?)
シューファルシとか、サントノレとか
クラシカルで美味しそうな料理がいろいろ出てきます。
いずれも、技巧を凝らすとかスタイリッシュな盛りつけではなく、
大統領が求める「recettes de grand-mere (おばあちゃんの味)」
(日本で言うところのおふくろの味)。
ただし、彼女が知っている農家の上質な素材を使って。
やがて大統領の病気により食事制限が上層部より命令され、
コストにもクレームが入り、彼女は意気消沈する。
そんな頃、大統領が密かに厨房にやってくる。
「いじめられているね。私もだ」
彼女はトリュフバターをパンにぬり、
トリュフスライスをたっぷりのせたタルティーヌを作り、
赤ワインを開け、暗闇の厨房で二人で食べる。
そうした苦境を、大統領は「人生のとうがらしのようなもの」と語る。
なかなかおもしろかったです。
フランス修業経験のあるシェフや、
古典料理好きのシェフだったら特に楽しめるのでは?
ミッテラン大統領は、エドワール・ニニョンの『フランス料理讃歌』が
大好きで、そらんずることができるくらい、というシーンがあったりして。
ちなみに料理の監修はジェラール・ベッソンとギー・ルゲだそうです。
まあ、私も関係者側なのでそういう細部にも目がいくけども、
果たして一般の人たちにとってはどうなのか?と想像すると、
どうだろう、フランス料理に興味があるとか食べるのが好きならば大丈夫かな。
ちなみに、女性料理人の映画でおもしろかったと思うものがいまひとつ浮かばないが、
昔観た『バベットの晩餐会』は良かったな。
でもだいぶ忘れているので、今度時間があったらDVDで観てみよう。
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